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公開日: 2026年9月1日

【収納は多いほど得?】
コーディネーターが本音でお伝えする、収納量とコストのちょうどいい関係

「【収納は多いほど得?】コーディネーターが本音でお伝えする、収納量とコストのちょうどいい関係」のテキストと「tsumugu」のロゴが重なる、ハンガーパイプと棚、チェストを機能的に配置したウォークインクローゼットのブログサムネイル。

こんにちは。羽曳野市の工務店、tsumuguでコーディネーターをしております、小林です。

普段は間取りやインテリア、収納まわりのご相談を中心に、たくさんのご家族様とお話しさせていただいています。

家づくりの打ち合わせをしていると、「収納はできるだけたくさん欲しいです」というお言葉を、本当によくいただきます。特に奥さまから、この収納は本当に本音のご要望として出てくることが多い印象です。

私自身も一人の女性として、収納が足りずにモノがあふれてしまう不安、すごくよくわかります。
散らかった部屋を見て、ちょっと気持ちが沈んでしまう…なんてこと、ありますよね。
休日にせっかく片付けたのに、平日はあっという間に元通り、なんて経験も、正直私にもあります。

でも実は、収納を増やせば増やすほど暮らしやすくなるかというと、必ずしもそうとは限らないんです。
今日は、収納に関するちょっと興味深い調査データをご紹介しながら、「収納の量」と「面積・コスト」のバランスについて、コーディネーターという立場から、私なりの視点も交えてお話ししたいと思います。

狭小地での収納の工夫や、暮らし始める前に整えておきたい考え方についても触れていきますので、収納計画の参考にしていただけたら嬉しいです。

ダークトーンの石目調キャビネットと黒のチェアを合わせた、ホテルライクでスタイリッシュなダイニングキッチン。

収納に満足している人ほど、実は暮らし全体にも満足している

旭化成ホームズさんのLONGLIFE総合研究所が2024年12月に実施した「収納の満足度調査」(25歳~74歳の既婚男女・戸建住宅居住者1,000人対象)によると、収納に満足している人の95%が、暮らし全体にも満足していると答えているそうです。
一方で、収納に満足していない人で暮らしに満足しているのは、約2割にとどまったとのこと。

この数字、私も初めて見たとき「そんなに差が出るの!?」と驚きました。
収納って、住まいの中の一部分に過ぎないはずなのに、暮らし全体の満足度にここまで関わってくるとは、正直あまり想像していませんでした。

大開口の窓から自然光が差し込む、グレーのファブリックソファと観葉植物を配置した開放感あふれるリビング。

さらに興味深いのが、この調査では収納の満足度を左右する視点として「ゴール設定(理想の暮らしのイメージ)」「整理(モノの取捨選択)」「収納(しまい方の工夫)」「インテリア」の4つが挙げられていて、中でも一番影響が大きかったのが「整理」、つまり「モノを手放すのが得意か苦手か」という点だったそうです。

これ、コーディネーターとしてもすごく納得の結果です。
棚をいくつ作るか、収納をどれだけ広くするか、といった“ハード”の話も大切なのですが、それ以上に「何を残して、何を手放すか」という考え方のほうが、実は暮らしやすさに直結しているんですよね。

お打ち合わせでも、収納のサイズを決める前に、まず「どんな暮らしをしたいか」「どんなモノに囲まれて過ごしたいか」をゆっくり伺うようにしています。
図面上の数字だけでは見えてこない部分だからこそ、時間をかけてお話を聞かせていただくことを、私は大切にしています。

木目調の可動棚とハンガーパイプを効率的に配置した、整理整頓しやすいウォークインクローゼット。

「収納は多ければ多いほど良い」わけではない、というお話

正直に言うと、私自身も昔は「収納は多いに越したことはない」と思っていました。
買ったものを全部しまえるくらいの収納があれば、それだけで安心できる気がしていたんです。
でも、この仕事を続けているうちに、少し考え方が変わってきました。

収納量を増やすということは、その分の面積が必要になるということでもあります。
そして面積が増えれば、建築コストにも影響が出てくる場合があるんです。

「収納をたくさん」というご希望から打ち合わせが始まることは多いのですが、実際に暮らしを具体的にイメージしていただくと、「思っていたより収納はコンパクトで大丈夫そう」となるケースも、意外と少なくありません。

大切なのは、収納をどれだけ増やすかではなく、「何を、どこに、どれくらいしまいたいか」を先に整理しておくこと。ここを丁寧に考えることが、結果的に無駄のない、暮らしやすい住まいにつながっていきます。

限られた予算や敷地の中で収納を考える際に、私がいつも意識しているポイントをまとめてみました。

・収納を増やすほど、床面積・建築コストが増える可能性があること
・大きな収納を一箇所にドンと作るより、生活動線に沿って小分けに配置したほうが、実は使いやすいことも多いこと
・「とりあえず入れておく場所」を広く取りすぎると、モノがどんどん増えてしまう原因になりやすいこと
・収納は“広さ”より“配置”のほうが、暮らしやすさを左右しやすいこと

木目調の大容量壁面収納が並び、突き当たりの窓から中庭の緑と光を取り込む明るくすっきりとした廊下。

特に、都市部や住宅密集地でよく見られる狭小地の場合は、この視点がより重要になってきます。
収納量ばかりを優先してしまうと、リビングやお部屋など、実際に過ごすスペースが圧迫されてしまうことがあるからです。

建物の面積が増えれば、初期費用だけでなく、光熱費や将来のメンテナンス費用にも関わってくる場合がありますので、「収納の広さ」と「暮らし全体のコスト」は、切り離さずに考えていただきたいなと思っています。

グレーの塗り壁で仕上げたスクエアなフォルムが街並みに映える、窓を極力排したプライバシー性の高いモダンな外観。

モノを手放すのが得意な人・苦手な人、その違いとは

女性同士の会話でも、「片付けが得意な友人」と「なかなか物を減らせない自分」の違いって、話題になることがありますよね。実はこれ、今回の調査でも、はっきりとした差として表れていました。

モノを手放すことが「得意」と答えた人のうち、77.8%の人が「手放す基準」を持っていたのに対し、「苦手」と答えた人でその基準を持っていたのは29.4%にとどまったそうです。

手放す基準を持っている割合衣類を手放す基準
モノを手放すことが「得意」な人77.8%1年以上着ていない:4割
モノを手放すことが「苦手」な人29.4%傷んでいる:54.4%
すりガラス窓からの採光と間接照明が心地よい、無垢材のハンガーパイプ棚とチェストを備えたウォークインクローゼット。

「得意」な人は「1年以上着ていない」など、使う・使わないという視点で判断できているのに対し、「苦手」な人は「傷んでいる」など、モノが物理的に限界を迎えるまで手放せない傾向にあったとのこと。
私自身も、正直ドキッとする結果でした。

家づくりの計画段階で、ぜひ意識していただきたいのが、この「基準」をご家族なりに決めておくことです。
「1年以上使っていないモノ」というようなシンプルな基準でもかまいません。

そして、モノの定位置を、収納の設計と合わせて事前に決めておくこと。
基準を先に持っておけば、住み始めてから「とりあえずここに置いておく」というモノが、驚くほど増えにくくなります。

もちろん、季節のものや思い出の品など、簡単には判断できないモノもありますよね。
無理に急いで手放す必要はまったくありません。

焦って処分して、後から「やっぱり残しておけばよかった」と後悔された、というお話を伺うこともありますので、迷うものは一旦保留にしておく、という選択で十分だと思います。

お子さんがいらっしゃるご家庭では、一緒に整理する時間を作ることで、お子さん自身も片付けの感覚を身につけやすくなる、というお話もよく耳にします。

リビングの無垢フローリングに座り、バスケットや箱を使って衣類の整理整頓を一緒に行う母親と男の子。

狭小地でも、工夫次第で収納は近づけられます

以前、共働きのご夫婦から「玄関がいつも散らかってしまうんです」というご相談をいただいたことがありました。
よくよくお話を伺うと、外遊びの道具やアウターの置き場所が決まっていないことが原因だったんです。

収納スペース自体は決して狭くなかったのですが、日々の動きに合っていなければ、結局モノは出しっぱなしになってしまうんですよね。
このケースでは、玄関横に土間収納とコート掛けを設けて、帰ってきてすぐしまえる配置にしただけで、驚くほど片付けやすくなりました。

モルタル調タイルとフロート仕様の木製靴箱に、オープンなコート掛けスペースを併設した機能的な玄関土間。

敷地に限りがある場合でも、配置や工夫次第で、暮らしやすさを大きく損なわずに計画を進められることは多いです。大切なのは、収納を一箇所に大きくまとめることよりも、生活動線に合わせて、必要な場所に必要な分だけ配置するという考え方です。

コーディネーターとして、これまでご提案してきた収納の工夫を、いくつかご紹介します。

・玄関横の土間収納+コート掛け
→外遊びの道具やアウターをその場でしまえる配置。玄関まわりの「とりあえず置き」を減らしてくれます。

・ランドリールーム+ファミリークローゼットの隣接
→洗濯から収納までの動線がぐっと短くなる工夫。共働き世帯の奥さまから、特に喜んでいただけるポイントです。

・キッチン脇のパントリー+家事カウンター
→食品ストックの管理と、ちょっとした作業スペースを両立できる配置です。

ドラム式洗濯機と室内干しパイプを備え、奥のファミリークローゼットへとスムーズにつながる家事楽ランドリールーム。

大きな納戸をひとつドンと作るより、こうした「分散型の収納」を暮らしの動線上に散りばめたほうが、結果的に片付けやすく、使いやすい住まいになる。
そんなケースを、これまでたくさん見てきました。

狭小地の場合は、特にこの発想が大切になります。
収納量を増やすことにこだわりすぎると、リビングやお部屋の面積が犠牲になりやすいので、「持ち物の量に対して、本当に必要な収納はどれくらいか」を、ヒアリングの段階でじっくり整理させていただいています。

土地の形状や日当たり、ご家族の暮らし方によって、最適な配置は変わってきますので、それぞれの条件を踏まえながら、収納と居住スペースのバランスを一緒に考えていくことを、いつも大切にしています。

限られた面積だからこそ、収納のひとつひとつに、ちゃんと役割を持たせてあげたい。
そんな気持ちで、日々の打ち合わせに向き合っています。

木目の吊り戸棚付き造作スタディコーナーと、スライド扉で隠せる大容量の可動棚パントリーを並べたキッチンスペース。

この記事のまとめ

収納は、量を増やすことよりも「どう使うか」「何を残すか」を先に考えることが、暮らしやすさへの近道です。
「とにかく多く」という発想から、ちょっと離れて考えてみるだけでも、間取りの検討がぐっと進めやすくなるはずです。

☑ 収納の満足度は、暮らし全体の満足度と深く関わっている
☑ 収納は多ければ良いわけではなく、増やすほど面積・コストへの影響が出やすい
☑ モノを手放す基準を事前に決めておくと、片付けやすい暮らしにつながりやすい
☑ 狭小地では、収納を一箇所に集めるより、動線に沿った分散配置が有効な場合がある
☑ 収納計画は、間取りの検討と同じタイミングで、一緒に考えていくのがおすすめ

完璧な収納計画を、最初から目指す必要はありません。
暮らしながら少しずつ整えていく、というくらいの気持ちで十分だと思います。
まずは、今お持ちのモノの量や、これから増えていきそうなモノについて、ご夫婦で気軽に話し合ってみることから始めてみてくださいね。

※本記事には、内容理解を助ける目的で一部AI生成画像を使用しています。

引用元・参照元

旭化成ホームズ株式会社「新生活スタートの春は片づけ・収納見直しのチャンス LONGLIFE総合研究所『収納の満足度調査』を実施」(2025年3月10日)
https://www.asahi-kasei.co.jp/j-koho/press/20250310/index/

※本記事でご紹介した調査結果は、旭化成ホームズ株式会社LONGLIFE総合研究所が2024年12月に実施した「収納の満足度調査」に基づくものです。調査結果や統計データは、実施時期・対象によって傾向が異なる場合がありますので、最新の情報については引用元をご確認ください。

よくある質問<FAQ>

Q1. 収納は多ければ多いほど暮らしやすくなりますか?

A. 実は、収納量の多さそのものが、暮らしやすさに直結するわけではないんです。
使いやすい配置や、モノを手放す仕組みが整っているかどうかのほうが、満足度に関わりやすいとされています。
まずは、今の持ち物量を把握するところから、一緒に始めてみましょう。

Q2. 狭小地でも十分な収納を確保できますか?

A. 面積に制約がある場合でも、配置や高さの工夫、生活動線に沿った分散収納などによって、暮らしやすい収納計画は十分に可能な場合が多いです。
ただし、収納量と居住スペースのバランスは土地条件によって異なりますので、間取り検討の段階で一緒に整理していけたらと思います。

Q3. 収納を計画する際、まず何から始めればいいですか?

A. まずは、今お持ちのモノの量や種類、これから増えていきそうなモノについて、ご夫婦で話し合ってみることから始めるのがおすすめです。
「どこに何をしまいたいか」が見えてくると、間取りの検討もぐっとスムーズになりますよ。

Q4. モノを手放すのが苦手でも、収納計画はうまくいきますか?

A. 苦手意識をお持ちの方、実はとても多いんです。私も他人事ではありません。
「1年以上使っていないもの」など、ご家庭なりの基準をひとつ決めておくだけでも、少しずつ整理がしやすくなるといわれています。
焦らず、暮らしながら見直していく形でも、まったく問題ありませんよ。

Q5. 収納の打ち合わせはいつ頃から始めればよいですか?

A. 間取りの検討を始める段階から、収納についても少しずつイメージを共有していただくのがおすすめです。
後から収納を追加しようとすると、面積や配置の調整が難しくなることもあるので、早めに方向性をお話ししておくと、安心につながると思います。

tsumugu の施工エリアについて

弊社tsumuguでは、羽曳野市、松原市、藤井寺市、富田林市、柏原市、八尾市、大阪狭山市、堺市全域、河内長野市を中心に、家づくりのご相談を承っています。

また、奈良エリアの香芝市、葛城市、大和高田市、平群町、三郷町、王寺町、斑鳩町、河合町、上牧町、広陵町など、羽曳野市を中心に車で1時間圏内のエリアにも対応しております。
施工可能エリアの詳細は、お気軽にお問い合わせください。

ご相談・お問い合わせについて

収納の工夫は、実際の間取りや暮らし方と合わせて見ていただくと、ぐっとイメージしやすくなります。
完成見学会では、実際の収納配置を私と一緒に見ていただくこともできますし、個別相談では、ご家族の持ち物や暮らし方に合わせて、収納の考え方をじっくりお話しすることもできます。
まずは情報収集からで大丈夫ですので、収納について気になることがあれば、コーディネーターの小林まで、お気軽にお声がけください。

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