【9割が家計に不安】
家計調査データからみる、注文住宅の資金計画を後回しにする危険性とは?
こんにちは。tsumugu(株)蓮工務店の山下です。
物価高や金利の上昇が続くいま、「そろそろ家を建てたい気持ちはあるけれど、家計への不安から、なかなか一歩を踏み出せない」というお声を、以前にも増して多くいただくようになりました。ニュースで見聞きする金利や物価の話は、どこか漠然としていて、ご自身の暮らしにどう影響するのか、判断がつきにくいものだと思います。
今回は、実際の調査データをもとに、いま多くのご家庭が抱えている家計不安の実態を確認しながら、注文住宅を検討するうえで資金計画がなぜこれほど大切なのか、そして具体的にどう進めていけば安心につながるのかを、できるだけわかりやすい言葉でお伝えしていきます。
専門用語が出てくる部分も、丁寧にかみ砕きながら説明していきますので、家づくりが初めての方にも読み進めていただけるはずです。読み終える頃には、ご自身の家づくりをどう進めればよいか、少し見通しが立てられているのではないかと思います。

物価高・金利上昇のいま、住宅ローン世帯の家計はどうなっているのか
結論からお伝えすると、住宅ローンを返済中の世帯の多くが、いま家計に不安を感じているという調査結果が出ています。GMO TECH株式会社が2026年6月に実施した調査によると、住宅ローン返済中の持ち家居住者1,014人のうち、家計に「非常に不安を感じる」「やや不安を感じる」と回答した方は、合わせて9割近くにのぼりました。負担が重くなったと感じる支出としては、食費が最も多く、光熱費、住宅ローンの返済がそれに続いています。

金利の上昇についても、「これから返済額が増えないか不安」という回答が最も多く、すでに変動金利の見直しによって返済額が上がったという方も一定数いることが分かりました。特に変動金利を利用している方は、固定金利の方に比べて金利上昇の影響をより直接的に受けている傾向がうかがえます。さらに、住まいにかかる総支出が「他の生活費を圧迫している」と回答した方は、約7割にのぼりました。
この調査は、すでに住宅ローンを返済している世帯を対象にしたものですが、これから注文住宅を検討されるご夫婦にとっても、他人事とは言い切れない面があると感じています。住宅ローンは一度組むと数十年にわたって返済が続くものだからです。私自身、住宅営業の現場で「思っていたより毎月の生活が苦しい」というお声を伺うことがあり、その多くは、契約前の資金計画が十分でなかったケースに共通点があると感じています。

なお、2026年8月時点の金利動向としては、固定金利(10年固定やフラット35など)は上昇が続いており、直近では過去最高水準になっているとされています。一方、変動金利については、直近では据え置かれている金融機関が多いものの、今後の金融政策の動向によって変動する可能性があります。
※金利の動向は金融機関や時期によって異なり、今後も変動する可能性があります。住宅ローンをご検討の際は、各金融機関の最新情報を直接ご確認ください。
※本記事は執筆時点の情報です。制度や金利、補助内容などは変更される場合があります。
資金計画を後回しにすると起こりやすい失敗
結論として、資金計画を先送りにしたまま土地探しや間取り決めを進めてしまうと、住み始めてから家計が苦しくなりやすい傾向があります。住宅営業の現場でよくお見かけするのは、「いくら借りられるか」を先に考えてしまい、「いくらなら無理なく返せるか」を後回しにしてしまうケースです。金融機関が提示する借入可能額は、あくまで審査上の上限であり、実際の暮らしやすさとは別の話であることが少なくありません。
また、見落としやすい費用があることも、資金計画が難しくなる一因です。以下のような費用は、建物本体の金額とは別に必要になるため、事前に総額として把握しておくことが大切です。
| 見落としやすい費用 | 内容 |
|---|---|
| 諸費用 | 登記費用、ローン手数料、火災保険料など |
| 外構工事費 | 駐車場、フェンス、庭まわりの工事 |
| 家具・家電 | 新居に合わせた買い替え費用 |
| ランニングコスト | 光熱費、固定資産税、将来の修繕費 |
| 金利タイプの選択 | 変動・固定それぞれの返済額の変動リスク |

こうした費用を後から知ることになると、当初想定していた予算とのズレが生じ、家計を圧迫する原因になりやすいと考えられます。また、ライフイベント――教育費の増加や車の買い替えなど――を織り込まずに資金計画を立ててしまうと、数年後に返済負担が重く感じられる場合もあります。金利タイプの選び方についても、目先の返済額の安さだけで判断せず、将来的な変動リスクまで含めて検討することが大切です。

資金計画を徹底する人ほど、安心して家づくりを楽しめる理由
結論として、早い段階で無理のない資金計画を立てたご家族ほど、家づくりの過程を前向きに楽しまれている印象があります。
tsumuguでは、家づくりの初期段階で「個別資金計画」の時間を設けています。建物本体の費用だけでなく、諸費用や外構、家具家電、そして住んでからの光熱費や税金まで含めた総予算を、ご家族の状況に合わせて整理していきます。あわせて、資金セミナーでは、住宅ローンの返済額と日常生活のバランスの整え方や、制度を活用できるかどうかの確認方法、見積りで金額が上がりやすいポイントなどをお伝えしています。
大切にしているのは、「いつ、どのくらいの費用が必要になるのか」というタイミングまで含めてお伝えすることです。土地の契約、設計契約、着工、引き渡しなど、家づくりの各段階で必要になる費用は異なります。これを事前に把握しておくことで、資金準備に慌てることなく、落ち着いて計画を進めていただけます。

これはあくまで、これまで担当してきた住宅営業の現場での実感であり、統計的なデータではありませんが、資金計画をしっかり立てられたご家族は、間取りや素材選びといった前向きな検討に、より多くの時間とエネルギーを使えているように感じています。反対に、資金面の不安を抱えたまま打ち合わせを進めると、本来楽しいはずの家づくりが、負担に感じられてしまうこともあるようです。
| 進め方の傾向 | 特徴 |
|---|---|
| 早い段階で資金計画を立てる | 総予算とランニングコストを把握したうえで検討を進められる |
| 資金計画を後回しにする | 打ち合わせが進んでから予算のズレに気づきやすい |

こうして早い段階で資金計画を整理された方ほど、契約後の打ち合わせでも「この費用は想定内だから安心して選べる」という感覚を持ちやすく、間取りや素材、収納計画といった暮らしに直結する部分にも、落ち着いて向き合っていただけているように感じます。実際に、そうしたご家族の暮らしぶりを見学会などでお話しいただく機会も多く、資金計画が家族の時間そのものにもゆとりをもたらしているのだと実感します。

金利上昇や物価高で悩んでいる方へ、まず「相談」から始めるという選択
結論として、「いつかは家を建てたい」というお気持ちがあるのなら、金利や物価の動きを気にしすぎて足が止まってしまう前に、まずは相談だけでもしてみることをおすすめします。「今は金利が上がっているから」「物価が落ち着くまで待とうか」と考える方は少なくありません。ただ、完璧なタイミングを待ち続けると、いつまでも一歩を踏み出せなくなってしまうことがあります。本当に大切なのは、「今が買い時かどうか」ではなく、「ご自身の家計にとって無理のない計画かどうか」を知ることではないでしょうか。

資金計画は、契約を前提にしなくても立てることができます。tsumuguでは、家づくり勉強会や個別相談を、情報収集の場として気軽にご利用いただけます。金利の動向やご家庭の状況によって、無理のない借入額や返済計画は一人ひとり異なります。まずは現状を整理するところから始めていただければ幸いです。

この記事のまとめ
物価高や金利上昇が続くいま、多くの住宅ローン世帯が家計に不安を感じているという調査結果は、これから注文住宅を検討される方にとっても大切な参考情報です。資金計画を早い段階で丁寧に行うことが、住み始めてからの安心につながります。
・住宅ローン返済中の世帯の9割近くが、家計に不安を感じているという調査結果がある
・借入可能額と返済可能額は別のものとして考える必要がある
・諸費用や外構、ランニングコストなど、見落としやすい費用を事前に把握しておく
・資金計画は「いつ、いくら必要か」というタイミングまで含めて立てることが大切
・金利や物価の動きに迷っている場合も、まずは相談から情報を整理するとよい
これから家づくりを考えるご夫婦にとって、資金計画は「制限をかけるもの」ではなく、「安心して理想を形にするための土台」です。焦らず、ご自身のペースで、まずは情報を整理するところから始めてみてください。
※本記事には、内容理解を助ける目的で一部AI生成画像を使用しています。
引用元・参照元
・住宅ローン金利比較メディア「住宅ローン金利 2026年8月」
https://houseclouver.jp/kinri-202608/
・スゴい住宅ローン探し「住宅ローン最新金利ランキング(2026年8月更新)と最新金利動向」
https://finance.recruit.co.jp/article/rate-ranking/
・GMO TECH株式会社「【物価高×金利上昇で住宅ローン返済中の持ち家世帯、9割近くが家計不安と回答】」GMO不動産査定
https://e-estate.jp/media/estate-sale/blog/16964/
よくある質問<FAQ>
Q1. 資金計画は、家づくりのどのタイミングで始めればいいですか?
A. できるだけ早い段階、具体的には土地探しや間取りの検討を本格的に始める前がおすすめです。総予算のイメージが固まっていると、その後の土地選びやプラン検討もスムーズに進みやすくなります。まずは情報収集の段階からで大丈夫です。
Q2. 頭金はどのくらい用意すればいいですか?
A. 必要な頭金の金額は、ご家庭の収入や希望する借入額、金利タイプなどによって異なります。一律の正解があるわけではないため、まずは全体の資金計画の中で、無理のない配分を一緒に整理していくことをおすすめします。
Q3. 変動金利と固定金利は、どちらを選べばいいですか?
A. どちらが良いかは、ご家庭の収入の安定性や、将来的な金利上昇に対する考え方によって変わってきます。目先の返済額だけでなく、将来のリスクまで含めて比較検討することが大切です。個別のご事情に合わせてご相談いただけます。
Q4. 金利が上がっている今、家づくりを進めても大丈夫でしょうか?
A. 金利や物価の動きは今後も変動する可能性があるため、断定的にお答えすることはできません。ただ、大切なのは「今が買い時か」よりも「ご自身の家計にとって無理のない計画かどうか」です。まずは資金計画から整理してみると、判断材料が見えてくることがあります。
Q5. まだ具体的に決まっていなくても相談できますか?
A. もちろんです。むしろ、迷いや不安がある段階でのご相談を歓迎しています。契約を前提としたご相談ではありませんので、情報収集のつもりで気軽にお越しいただければと思います。
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